本日はスコッチウイスキー「バランタイン 12年」をストレートやハイボールなどの4種類の飲み方で評価していきます。
実際にこちらのウイスキーの味を確かめてみた結果としては、4種類全ての飲み方で高いレベルに纏まっているうまい銘柄で万人に受ける構成となっていました。
良い意味で特徴的な癖なども無い透明感のある仕上がりとなっていますので、ウイスキー初心者にもおすすめをしたいです。
また、値段についても実売価格が2000円台中盤であるという事も、サントリーが販売を行うこちらのブレンデッドウイスキーの大きな魅力の一つだと言えます。
過去には同シリーズのその他の銘柄(ファイネスト・バレルスムース)についての記事を公開しておりますので、併せてお読みいただければ幸いです。
アルコール度数や価格、飲み方ごとの詳しい味の評価などについては下記に記しますのでよろしくお願いします。
目次
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「バランタイン12年」の詳細
内容量 | 350ml・700ml |
---|---|
定価 | 1,520円(350ml)・2,800円(700ml) |
アルコール度数 | 40% |
原材料 | モルト・グレーン |
酒類 | ブレンデッドウイスキー |
原産国 | イギリス(スコットランド) |
販売者 | サントリースピリッツ |
バランタイン12年について

バランタイン12年についてはその名の通り、使用されている全ての原酒は12年以上熟成されたもののみが採用されております。
キーモルトにはファイネストや17年と同様に「ミルトンダフ」や「グレンバーギー」、「アードベック」などの所謂『魔法の7柱』と呼ばれる厳選されたモルト原酒を中心に、40種類以上の原酒をブレンドし構成されています。
ファイネストの場合はアメリカンオークの樽が100%使用されますが、バランタイン12年は更にヨーロピアンオークの樽も使用されており、それによってよりバランスの優れた味わいに仕上げられています。
バランタイン12年の見た目の印象について

バランタイン12年はテーマカラーが紺色となっており、アクセントには金の文字色が使用されています。
高級感があるデザインという訳ではありませんが、非常に品のある引き締まった印象を持ちます。
ボトルキャップにはファイネスト・バレルスムースらと同様にスクリューキャップが採用されています。
ストレートで味を確かめます

まず最初の飲み方はストレートです。
色味は少しだけ黄色みの強い、美しい琥珀色です。
流石は12年熟成と言うだけあり液色もしっかりと濃い色味をしています。
香りは非常に軽やかで癖や引っかかりの無い滑らかさを持っています。
とっても良い香りです。
香りの構成としては全体的にフルーティーで爽やかな成分が多い印象です。
粉っぽい感じの樽由来の甘い香りも感じられるなど、様々な表情を併せ持っています。
ピートの香りについては控えめで、全体的なバランスをより重視した構成だと感じます。
味わいについては甘みが強く感じられ非常にバランス良く仕上げられています。
うまいです(´・ω・`)
風味にはウッディな樽の表情が感じられ、また、砂糖を焦がしたような香りや、爽やかなフルーツの様な風味も立ち上がってきます。
ただし刺々しさは控えめではありますが、アルコールの刺激が全く無いという訳ではありません。
バランタイン12年を口に含むと舌先にはピリピリとした刺激感が長く続きます。
とは言え流石は12年熟成の銘柄。
ストレートという飲み方であっても、ここまで飲みやすい味わいは素晴らしいです。
改めて味を確認するために少量だけ飲もうと思っていたのですが、気が付けばグレンケアンに注いだ分を全て飲み干していました(´・ω・`)ウマイ
77点。
トワイスアップで味を確かめます

次はトワイスアップの評価を行っていきます。
水を加えるとアルコールの刺激感が薄まることにより更に飲みやすく、そして甘みをダイレクトに感じられる様になりました。
味の濃さ自体は当然ストレートという飲み方の方がしっかりとしてはいますが、その分アルコールの辛みによってマスキングされてしまっていた独特な香ばしさの部分がより素直に伝わります。
なぜかは分かりませんが一瞬栗の様な雰囲気を感じました。
ただしアルコールの棘が無くなってしまった分、良くも悪くも中庸な構成に寄りすぎてしまった印象もあり、個性という点においては若干の物足りなさも感じます。
まあそれでも普通にうまいんですが(´・ω・`)
バランタイン12年のトワイスアップは74点です。
バランス感覚に優れてはいるが、もう少しエッジの効いた表情が欲しいと感じました。
ロックで味を確かめます

三番目の飲み方はロックです。
ロックにすると若干ではありますが、スモーキーな表情が前に出ますね。
後は一瞬ではありますが、苺の様な香りも感じられました。
その後は甘い蜜のイメージもあります。
苺に練乳をかけたようなイメージですかね(´・ω・`)
では味を確かめます。
一口飲むと思わずリアルに「ウマッ!」と声が出てしまう程、しっかりと濃厚な旨みや甘みを持ちつつも、氷によって冷やされた & 溶け出した水分によりストレートの時と比べると格段にアルコールの刺激が和らぎ、飲みやすさも増しています。
これはうまいですね。
本日一番の仕上がりです。
バランタイン12年のロックは、後味に来る蜜を焦がした様な風味も素晴らしく、飲みやすさと味わいを両立したとてもおすすめな飲み方です。
79点。
ハイボールで味を確かめます

四番目の飲み方はハイボールです。
バランタイン12年はハイボールでも中々にうまいです。
本品をハイボールにすると、元々癖の少ない銘柄であるがゆえに食中手にも合いそうな優等生な仕上がりとなりました。
非の打ち所がありませんね(´・ω・`)
正に万能選手といった印象。
こちらの銘柄は良い意味で中庸な構成となっている為に、ハイボールにした際にもその特徴が極端に変化する事はありません。
非常に安定感のある万人におすすめをする事ができる味わいに仕上がります。
ただし、方向性は違いますが同シリーズのファイネストやバレルスムースについてもハイボールであれば同レベルの味わいに仕上がりますので、それらと比べて若干値の張る12年物の本品をわざわざハイボールで飲むという必要は無いかもしれません。
75点。
コスパや満足度などについて

バランタイン12年は味や汎用性、コスパなどの全ての要素が高いレベルにある非常に優れた銘柄でした。
味わいには癖も無く飲みやすさが際立っておりますので、ウイスキー初心者の方にもおすすめをする事が可能な仕上がりになっています。
価格についても、定価では700mlのフルボトルが2,800円となっていますが、実査にはそこまで高くはありません。
バランタイン12年は実売価格であれば、大抵の場合2000円台前半~中盤程度のお値段で取引されている事も多く、同銘柄のファイネストやバレルスムース同様にコスパの面でも大変に優秀なウイスキーであると言えます。
「ウイスキー バランタイン12年の価格や飲み方ごとの評価について」の総評

本日はブレンデッドスコッチウイスキー「バランタイン12年」についてのレビューを行いました。
改めて実際に味を確認してみた結果としては、香りや味には癖が無く、非常にクリアでうまい構成に仕上げられていました。
あまりウイスキーを飲み慣れていないという方にもピッタリな一本です。
バランタイン12年は同シリーズのファイネストやバレルスムースをそのまま長期間寝かせた味わい…という訳では無く、それらとはまたひと味違ったより癖の無い構成となっており非常に飲みやすかったです。
価格についても12年物のスコッチとしては割と安めな為、初めての方であっても手にしやすい良心的な値段設定となっております。
気になった方はお近くの酒屋さんやAmazon、楽天などの通販サイトを利用して入手をしてみてください。
今後もスコッチやその他ウイスキーについてのレビューを行って参りますのでよろしくお願いいたします。
それでは今日はこの辺で(´・ω・`)ノマタネ