本日はスコッチウイスキー「バランタイン バレルスムース」についてのテイスティングレビューを行います。
実際にこちらのスコッチウイスキーの味を4種類の飲み方(ストレート・トワイスアップ・ロック・ハイボール)で確かめてみた評価としては、濃厚なカラメルの様な風味がうまい価格以上の価値を持つ一本でした。
完全に仕上がっています(´・ω・`)
手ごろなお値段ではありながらも、味わいについてはファイネストと同様に様々な飲み方に対応をする事が可能となっており、味の深みや柔らかさについてはファイネストよりも一歩上を行くレベルだと感じました。
味わいが甘い系のウイスキーを好まれている方とは相性の良い銘柄だと思います。
味や価格、アルコール度数などの特徴については下記に記しますのでよろしくお願いいたします。
目次
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バランタイン バレルスムースの概要などについて
こちらのウイスキーの価格はバランタインシリーズの中では下から二番目、ファイネストに次ぐ銘柄となっておりアルコール度数は40度。
値段については定価では1900円となっておりますが、実売価格はもう少し安い場合が多いです。
Amazonなどの通販サイトでも同程度の価格での入手が可能です。
バレルスムースの特徴としては、アメリカンオーク樽の内側を火で焼いて焦がした物に原酒を詰めて熟成をさせています。
要はバーボンウイスキーを造る際に行うチャーと同様な工程という事ですね(´・ω・`)
ウイスキーの樽材をチャーする事により、原酒にはバニラのようなねっとりとした甘い風味が添加され濃厚な味わいには深みが増します。
しかし樽を焦がしたことによって香る独特の風味は「セメダイン」や「溶剤」といった物にしばしば例えられ、人によってはあまり口に合わないという場合もあります。
そんなバランタイン バレルスムースの味わいは如何なものなのかを今から確認していきます。
ボトルデザインなどについて
ボトルの形状はファイネストと同様に平たい四角柱の形をしています。
テーマ色はファイネストが白と赤であったのに対してバレルスムースはグレーに近い茶色と紺色というよりシックな取り合わせに。
個人的にはバレルスムースの方が格好いいデザインだと感じます。
ウイスキーのボトルデザインなんてどうでもいいじゃん…なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは決してありません。
見た目は後々の味の印象にも繋がる非常に重要な要素なんです。
色彩学の観点から見ても視覚の情報と味覚とは密接に結びついていることが分かっています。
ウイスキーは勿論味覚を味わう趣向品ではありますが、その為には視覚を楽しませるという事もとても大切になります。
熱く語り過ぎたので本題にもどります(´・ω・`;
バレルスムースのボトルキャップやラベルには商品名と同様に樽(バレル)が描かれています。
因みにバレルとは樽の事を意味しておりますが、これは主にアメリカンウイスキーの業界での用語になります。
バレルと同様の意味を持つ用語にはカスクというものもありますが、こちらは主にスコッチウイスキーの業界で用いられることの多い呼び方になります。
スコッチウイスキーの代表格であるバランタインでわざわざバレルという品名を付けているという事には若干の違和感を覚えますが、樽をチャーしている事が理由なのでしょうか(´・ω・`)?
・スコッチウイスキー バランタインの歴史とファイネストの味について
ストレートの味の評価について
最初め飲み方はストレートから。
液色はかなり濃い目です。
良い色をしています。
香りには全体的に厚みが感じら非常に濃厚です(´・ω・`)
香りの成分としては、ピートやキャラメル、フルーディーな要素も感じられます。
セメダインの様な香りはあまり強くは無いと思います。
口に含むとまったりとした甘さと共にキャラメルのような香りが口の中いっぱいに広がります。
これはうまい。そして甘い(´・ω・`)
アルコールの刺激はファイネストと比べるとかなり軽減されており非常に飲みやすい印象。
ピートの風味も落ち着いています。
75点。
トワイスアップの味の評価について
次の飲み方はトワイスアップです。
水を加えるとまったりとしていたキャラメルの様な香りが爽やかなものになり、フルーティーな面がより前面に引き出されました。
口当たりはよりアルコールの刺激が薄れ非常に飲みやすい仕上がりになります。
水を加えた場合でも、バランタインファイネストと同様に銘柄本来の味のボディが崩れないのは流石です。
飲みやすさと旨味がしっかりと両立した素晴らしい味わいです。
バランタイン バレルスムースはトワイスアップにしてもうまいです(´・ω・`)
73点。
ロックの味の評価について
続いての飲み方はロックです。
ロックにすると香りは閉じますが、それでもキャラメルはほんのりと感じられます。
後はピート感も微かに感じます。
冷却+氷から溶け出した水分の影響でストレートの際よりも飲みやすさは増しますが、旨味はしっかりと残っています。
他の飲み方とも甲乙つけがたい優れた味わいです。
冷やされたことで若干苦みも増すのですが、その苦みがカラメルの様な味わい、風味となり心地いいです。
75点。
ハイボールの味の評価について
最後の飲み方はハイボールです。
ハイボールにすると特徴的な香りの情報は殆ど拾えなくなりました。
バランタイン バレルスムースはハイボールにしてしまうと途端にこの銘柄の持つ良さ、ストロングポイントである甘みやキャラメル香などの部分が拾い辛くました。
あと少しだけ溶剤感が増したような気もします。
バレルスムースのハイボールはまずい訳ではありませんが、その仕上がりには少し物足りなさも感じます。
コレジャナイ感が凄い(´・ω・`)
68点。
バランタイン バレルスムースの全体的な満足感やリピートについて
バランタイン バレルスムースは1500円から2000円程度で購入が可能な銘柄の割には、キャラメル系の味や香りがしっかりと感じられる完成度の高い構成になっていました。
個人的にハイボールには物足りなさを感じてしまいましたが、その理由はその他の飲み方で感じたポテンシャルの高さ故。
本銘柄のストレートやロックに関しては文句ない素晴らしい出来栄えだったと思います。
コスパ的にも優秀なバレルスムースは、今後もリピートをしていきたいと考えております。
「バランタイン バレルスムースはうまい? | 飲み方や価格について | スコッチウイスキー」の総評
本日はスコッチウイスキー バランタイン バレルスムースについてのテイスティングレビューを行いました。
実際に味を確認してみた結果としては、ファイネストと同様に価格以上の美味しさを持つ大変優れた銘柄だと感じました。
バーボンウイスキーの様に樽の内側を焦がす「チャー」と呼ばれる手法を用いる事によって、味に深みや独特のカラメルの様な甘い風味生まれました。
スコッチウイスキーの新境地とも言える仕上がりには多くの人を惹きつける味、香りを持ちながらも、バーボンウイスキーに多く見られるような溶剤系の独特な癖等はあまり感じられないマイルドな仕上がりに。
正に良いとこどりです(´・ω・`)
甘い味のウイスキーは好みだがバーボンウイスキーはちょっと苦手だ…という方にもおすすめしたい一本です。
また、ファイネストと同様にウイスキー初心者の方であっても美味しくいただく事ができる銘柄だと思います。
バラファイの味が好みだったという方にはバレルスムースも一度試してみて欲しいです。
バランタイン バレルスムースは酒屋以外でも、スーパーなどのリカーコーナーでも割とよく見かけますので、気になった方は一度近場のお店を探してみてください。
実店舗では見当たらないという場合にはAmazonや楽天などの通販サイトを利用してお求めください。
今後もバランタインシリーズやその他銘柄のウイスキーについてのレビューを行って参りますのでよろしくお願いします。
それでは今日はこの辺で(´・ω・`)ノマタネ
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