本日はハイボールについての記事となります。
ハイボールと言えば今や国民的な人気ドリンクメニューと言っても過言では無いと思います。
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一昔前であれば居酒屋の一杯目と言えばビールが鉄板でしたが、現在では一杯目からハイボールを注文するという方も多いのでは無いでしょうか。
そんなハイボールについての様々な説明を本記事内で行います。
目次
ハイボールとウイスキーの違いについて
非常に初歩的な事ですが、ハイボールとウイスキーの違いについてご存じないという方も中にはおられると思いますので、初めにその事についての説明から始めます。
ハイボールとウイスキーは何が違うのかというと、まずウイスキーについては言うまでも無いと思いますので渇愛をいたします。
世の中に多数あるお酒の種類の一つがウイスキーです。
ではハイボールとは何かと言うと、「お酒のソーダ割り」の事になります。
ここで、「あれ?ウイスキーのソーダ割りの事をハイボールと呼ぶのではないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、それも間違いではありません。
しかし本来のハイボールの定義としてはウイスキーに限らず、お酒全般のソーダ割りの事を指すようごになります。
皆さんも日頃スーパーやコンビニなどでよく目にされているであろうチューハイもハイボールの一種と言えます。
チューハイの語源は焼酎ハイボールから来ているんです。
ただし現在の日本においてはハイボールと言われるとほぼ全ての方がウイスキーのソーダ割りを想像されるとは思います。
若い方ほどこの傾向が高い様に感じます。
これほどまでにハイボールに関してのイメージがウイスキーを使用して作られたお酒という風に偏っているのにはサントリー等のお酒会社により行われた宣伝効果によるものが高いと思われますが、明確な理由までは分かりません。
ハイボールが居酒屋等で定番のメニューになったきっかけについて
ハイボールがここまで日本に浸透した切っ掛けとしては、2008年頃にサントリーが当時の旬の女優を起用したCMで大々的に「角ハイボール」を推した事が全ての始まりと言えます。
皆さんは「ウイスキーがおすきでしょ」という歌を覚えていますか?
これはサントリーから販売されているウイスキーの銘柄の一つである「角瓶」を使用して作られるハイボールのCMで使用されていた歌の中で使用されていたフレーズになりますが、今では「ハイボール=角瓶」という図式が日本人にとっての共通認識にもなっている程の成功を収め、不動の地位を確立しております。
この様にして始まったハイボールブームに対し競合他社も上手く乗っかり、今となっては日本の居酒屋の定番メニューにまで成長を致しました。
居酒屋で良く見かけるハイボールの銘柄
・角瓶
・ブラックニッカ クリア
・トリス クラシック
・ジムビーム
また、普段ウイスキー自体は飲まないという人であってもハイボールであれば割と良く飲むという方も多いと思います。
特に女性にはウイスキーの糖質が無いという点とカロリーが他の酒類に対して比較的少ないという点が好評な様で、率先してハイボールを飲まれている方も多くいます。
低カロリーなハイボールはダイエットの味方なんです。
勿論味が好きだという方も多くいらっしゃるでしょうが。
ハイボールとその他のウイスキーの飲み方との違いについて
そんなハイボールに合う銘柄については、ちょっと意外かもしれませんが下手に多少高級なウイスキーを使用するよりも割と安めな銘柄を使った方がハイボールに限れば美味しくなる場合があります。
その理由については下記で簡単に説明を致します。
ハイボールという飲み方は上記の3通りの飲み方と比べると若干特殊な面があります。
ストレートに関してはその名が示すように元々その銘柄が持っている味をそのままダイレクトに味わう事が出来る飲み方となっています。
何も足しませんし何も引かれません。
非常にシンプルです。
トワイスアップの場合は水を加えます。
そうする事で香りが開きストレートの時とはまた違った表情を感じられる様になります。
ロックの場合は氷から溶け出した水分+冷却効果でウイスキーの持つ尖った味わいを丸く感じさせて飲みやすくしています。
これら3通りの飲み方に共通している点はあくまでも「その銘柄が本来持っている魅力を様々な角度から引き出しているだけ」という点であり、決して元々持っていない要素を他所から持ってきて追加をしているという事はしておりません。
それに対してハイボールの場合は「炭酸水」を入れる事によって元々ウイスキーが持っている味や香り等の特徴以上に炭酸水からくる刺激の方が前に出がちで、本来の味わいを隠してしまうという特性を持っています。
ハイボールに関しては唯一、美味しさを別の素材(炭酸水)から添加していると言えなくも無いのです。
だからと言って炭酸水を入れる事が悪いだとか邪道だなんて事を言う気は毛頭ありませんよ。
私もハイボールは非常に好きな飲み方ですしケチを付けている訳ではありません。
居酒屋へ行っても大抵ハイボールばかり飲んでいます(´・ω・`)ハイボールサイコー
ハイボールに合うウイスキーの銘柄について
ハイボールの場合はこういった他とは毛色の違う特徴がある故に、この飲み方に向いている銘柄についても少し特殊なところがあります。
普通はウイスキーと言えば熟成年数が高くアルコールの刺激がまろやかな物ほど好まれる事が多いとは思いますが、ハイボールにするウイスキーに関しては必ずしもこの理屈は当てはまりません。
むしろハイボールの場合に限っては熟成年数の若い原酒を使用した銘柄の方が、炭酸で割った後の美味しさの上昇率は大きくなる傾向にあると言えます。
その理由としては、ハイボール以外の飲み方の時には味の邪魔になってしまうピリピリとしたアルコール由来の辛みや雑未が炭酸と合わさる事で、なんとも心地の良い刺激へと変化を致します。
個人的には多少の辛さを持った銘柄である方が炭酸水との相性はむしろ良いと思っております。
ハイボールと相性の良い銘柄
・角瓶
・白州
・知多
・グレンリベット
・カティサーク
・デュワーズ
とは言っても熟成年数の長い銘柄や元々のアルコール刺激の少ない銘柄がハイボールに合わない訳では決してありません。
刺激の少ない銘柄を使用して作られたハイボールについてもそれはそれで非常にまろやかな飲み口になり美味しいです。
サントリーが推している白州の「森香るハイボール」や知多を使用した「風香るハイボール」は非常に爽やかで飲みやすく美味しいですし、ラフロイグの様なピートの強い銘柄のハイボールにも他とは違った美味しさがあります。
ただ、ハイボールにした際の美味しさの「上昇幅」についてはやはりある程度原酒の年齢が低くて安い銘柄の方が大きいと個人的には感じております。
何れにせよどんな銘柄であってもそれなりに美味しく飲む事が可能なるハイボールと言う飲み方は偉大です。
ハイボールに合うおつまみについて
ハイボールに合うおつまみの定番と言えばやはりから揚げでしょう。
ウイスキーのその他の飲み方と違い、ハイボールの場合は炭酸が入っておりますので揚げ物や濃い味付けの食事全般との相性は非常に良いです。
ナッツやチーズ、チョコレート等の定番のおつまみとの相性も悪くありません。
その他、個人的におすすめなおつまみとしては茸のバター醤油炒めやポップコーン等も相性が良くおすすめです。
気になる方は是非一度試してみてください(´・ω・`)
ハイボールと相性の良いグラスについて
ハイボールを飲む際におすすめのグラスはうすはりグラスやタンブラー、ジョッキ型のグラス等でしょうか。
ストレート、ロック、トワイスアップ等と違いハイボールの場合はグラスにしても色々な物が合います。
その時々の気分や銘柄、季節等によって器を変える事をしやすい点もハイボールの魅力の一つかもしれません。
ハイボール缶について
ハイボールには缶で売られている商品も多数存在しております。
そんなハイボール缶の魅力の一つは手軽さにあります。
ストレートやロックで飲みたいと言う場合はグラスの用意や片付け等が必要になりますが、缶のハイボールの場合は出たゴミを捨てるだけなので非常に楽です。
難点としては、通常出回っているハイボールの銘柄のバリエーションが少ないという事です(´・ω・`)ザンネン
それ以外にも良くも悪くも決まった量を飲む事が出来るので、飲みすぎにはなりにくい点が魅力の一つです。
有名なハイボール缶の飲み比べ記事等も今後アップをしていきます。
主なハイボール缶の銘柄
・サントリー 角ハイボール
・サントリー 角ハイボール【濃いめ】
・ウィルキンソン・ハイボール
・サントリー トリスハイボール
・サントリー トリスハイボール【濃いめ】
・ニッカ淡麗辛口ハイボール
・ジムビーム ハイボール
その他のハイボールの割り方について
ハイボールにはその他にも炭酸の代わりにコーラでウイスキーを割ったコークハイやジンジャーエールを使用したジンジャーハイボールの様なジュース系の炭酸飲料を割り材とした飲み方も多くあります。
あまりウイスキーを飲み慣れていないという方や、どうしても安いウイスキーを美味しく飲みたいという方にはそういった甘味のある炭酸飲料で割って飲むことをおすすめ致します。
最後になりましたがハイボールの美味しい作り方をご紹介して、本日の記事を締めたいと思います。
美味しいハイボールの作り方
用意する物
・ウイスキー
・よく冷えた炭酸水(必ず冷蔵庫でよく冷やしたものを使用してください)
・氷
・グラス
1.まずはグラスを用意します。
この時のグラスは事前に冷凍庫で冷やしておく必要はありません。
常温の物を用意してください。
下手にグラスを冷やし過ぎてしまうと外気との温度差により季節や室温によっては霜が出る場合がありますのであまり好ましくはありあません。
2.次に氷をグラスに入れステア(かき混ぜる)します
この時に重要となるのはグラスの温度を下げる事です。
氷でグラスの温度を下げる事でウイスキーを入れた際の温度変化による氷の解ける量を少しではありますが減らす事ができ、ハイボールが仕上がった際の完成度もより高くなります。
また、この時に氷から溶け出した余分な水分は一度全て捨てる様にしましょう(重要です)。
そのままウイスキーを入れてしまうと全体的に水っぽくなってしまいます。
その後かき混ぜた事によって溶けてしまった分の氷を補充します。
3.グラスへウイスキーを入れます
ウイスキーと炭酸飲料の分量はだいたい4:1が良いと言われています。
お好みによっては3:1等でも良いと思います。
自分が美味しいと思う比率でウイスキーを入れるようにしてください。
4.ウイスキーと氷をステアします
この時にしっかりとウイスキーを冷やしてやる事が非常に重要です。
次の工程で最後の仕上げとなる炭酸水を投入しますが、その際にウイスキーの冷却が足りていない場合はウイスキーと炭酸水との温度差により直ぐに気が抜けてしまいます。
そうなってしまっては美味しくは仕上がりません。
なので事前に氷でウイスキーをよく冷やしてやる事が重要となります。
この工程の後にも、減った分の氷を補充しておくことを忘れないでください。
非常に重要な事です。
5.炭酸水を入れていきます
いよいよ最後の炭酸水を入れる段階になりました。
この時に注意をして欲しい事としては、「炭酸水は可能な限り氷には当てない」という事です。
最後の仕上がりを左右する本当に重要な事なので絶対に覚えておいてください。
炭酸水は氷と氷の隙間を見つけ、ウイスキーに目掛けてそっと流し込むように入れてください。
氷に炭酸水が直接触れてしまうと温度差により一気に炭酸が抜けてしまいますので完成後の美味しさが減ってしまいます。
注意をしてください。
6.最後に一度だけステアし完成です
これで完成です。
ですが仕上げを行う前に一つだけ注意事項を言わせてください。
最後にかき混ぜるのはほんの一回転程度で十分です。
それか氷を縦に一度持ち上げるだけでもOKです。
これまでの説明通りに作っている場合であれば、炭酸水の気泡が自然とウイスキーを攪拌してくれているのでわざわざ完成後に手でかき混ぜなくても殆ど問題はありません。
あまり混ぜすぎると炭酸が抜けてかえって美味しく無くなってしまいます。
以上が美味しいハイボールの作り方になります。
非常に簡単なのでご自宅で作る機会がある方は一度試してみてください。
「ハイボールの作り方やおすすめの銘柄などについて | ウイスキー」の総評
本日はハイボール全般についてのご説明となりました。
若年層の取り込みも上手くいき、近年益々人気を博しているウイスキー業界の中でも特に勢いのあるハイボールという飲み方についての記事という事で私自身もつい気合が入ってしまい、想像していた以上にボリュームの多い記事となってしまいました。
まあこれでも結構削った方なのですが(´・ω・`)
以前の記事と併せるとこれで「ストレート」・「トワイスアップ」・「ロック」・「ハイボール」という数あるウイスキーの飲み方の中でも
特にメジャーな方法の説明が終わりましたが、他の飲み方についても今後の記事内でご説明をしていきたいと考えております。
その他、ウイスキーの飲み比べやランキング等も今後どんどん行っていきますのでよろしくお願いします。
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