ウイスキー デュワーズの歴史や評価、種類などについて | ハイボール

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本日はスコッチウイスキー「デュワーズ」についての歴史やキーモルト、酒類、ハイボールの起源説などについて書いていきたいと思います。ジョン・デュワー&サンズ社が製造・販売を行うウイスキーについての評価についても後日公開をしていきますのでよろしくお願いします。

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デュワーズの歴史について

ウイスキーを使用したカクテル

デュワーズは1846年にスコットランドの地で誕生しました。

創業者はジョン・デュワー&サンズ社の社名にもなっているジョン・デュワーです。

若かりし頃のジョン・デュワーはワインやスピリッツ類(蒸留酒)を製造する会社に勤めており、そこでウイスキーについての作り方も学び、1846年に自身のオリジナルの製品を販売するために独立・起業します。

1846年当時、デュワーが40歳を迎えていたこともあり、起業をするにあたってのスタートは当時の肌感覚では割と遅めであったと言えますが、そういった遅れを取り戻すためにもジョンは勢力的に製品の製造・販売を行いました。

 

彼は当時としては初めてとなる「ウイスキーをガラス製のボトルに詰めて販売を行う」という手法を取り入れ、順調に売り上げを伸ばしていきます。

彼がビンでの販売を始める以前は、ウイスキーといえば各々が容器を販売店へと持ち寄り、量り売りで購入をするという煩わしい販売方法が主流でした。

今では当然のことではありますが、当時としては珍しい透明なボトルにウイスキーを詰めることによって製品の液色を確認する事が可能となり、見た目にも新鮮なその販売スタイルによって着実に評価や売り上げを伸ばします。

 

とは言え、ビン売りという手法を用いたからと言っても、スクリューキャップを採用した時のホワイトホースの様に爆発的なヒットを飛ばしたという訳ではありませんでした。

デュワーズが現在の様に世界的に評価の高い人気のウイスキーとなった背景にはジョンの二人の息子である「アレクサンダー」「トーマス」の活躍が大きな鍵を握ります。

ジョンの二人の息子について

ロックグラスに入ったウイスキー

1880年、70代半ばでジョンが亡くなるとその後の経営は彼の二人の息子が引き継ぐこととなります。

それぞれ違った性質を持つ彼ら兄弟は、寡黙で職人気質な兄アレクサンダーが製造・開発を、陽気で社交性に富んだ弟トーマスは営業・販売を主に担当する様になり、デュワーズを現在にも続く世界的なウイスキーへと押し上げていきます。

ジョンの息子たちについて語られる話題の中でも最も印象深いエピソードのひとつに、1886年にロンドンで開催された見本市でのトーマスの仕掛けたマーケティングについてのお話があります。

当時開催されたロンドンでの酒の見本市の場にケルト民族の衣装に身を包んだバグパイパーを呼び寄せ、デュワーズのブース内での演奏を行う事で周囲からの高い注目を集めました。

ロンドンに暮らす人々にとって、ケルトの衣装や楽器、音楽は珍しい物だったようで、その場のどのブースよりも目立つ注目度の高いパフォーマンスだったようです。

このパフォーマンスによりデュワーズのブースも大盛況となりました。

トーマスは上記のロンドンでのパフォーマンス以外にも、飲料メーカーとして世界初の映画広告を制作する等、それまでには無かった新しい視点に立ったマーケティングを行いデュワーズを世界的に評価の高い有名なブランドへと成長させる為の大きな役割を担いました。

 

賞歴・英国王室御用達を賜る

窓辺に置かれたウイスキー

デュワーズは1886年に開催されたエジンバラ国際博覧会でのメダルを受賞して以降、今日までに様々な品評会で1000以上もの賞を受賞してきた世界的にも高い評価・知名度を持つウイスキーメーカーです。

1893年にはヴィクトリア女王によって英国王室御用達のお墨付きも受けています。

デュワーズのキーモルトについて

グラスから零れるウイスキー

デュワーズのキーモルトはアバフェルディ、オルトモア、クライゲラヒ、ロイヤルブラックラ、マクダフの計5種類。

中でも主にアバフェルディを中心に構成されており、そこに他の4種類のキーモルトも少量使用されています。

アバフェルディ蒸留所はデュワーズの原酒製造を目的として、ジョンの息子であるアレクサンダーによって1898年に設立されました。
そのアバフェルディ蒸留所では伝統的な木製の発酵槽を使用し、通常よりも長い70時間もの時間をかけてじっくりと丁寧に原酒製造が行われています。

 

そういった手間暇かけて作られるアバフェルディのモルト原酒は蜂蜜の様な甘く香り高い風味を有します。

デュワーズの製法について

ウイスキーの樽

デュワーズは一度樽で熟成を行ったモルト原酒とグレーン原酒をブレンドした後、もう一度樽に移して6ヶ月以上の期間の熟成を行う「ダブルエイジ製法」と呼ばれる工程を古くから取り入れてきました。

ダブルエイジ製法(「後熟」とも言う)自体は現在では割と当たり前となった製造方法ではありますが、当時としては珍しかったこの製法をいち早く取り入れた先進的の高さも、デュワーズが今日までウイスキー業界をリードし続けてくることが出来た理由の一つでしょう。

 

ダブルエイジ製法を取り入れることによりデュワーズのウイスキーは角の取れた滑らかな口当たりとなり、多くの人々から評価されるバランス感覚に優れた味わいに仕上がります。

アメリカでの人気について

星条旗

デュワーズは現在では全米で最も高い人気を誇るスコッチウイスキーとなっております。

1891年に「鉄鋼王」と呼ばれていたスコットランド出身の実業家アンドリュー・カーネギーが当時のアメリカ大統領であるベンジャミン・ハリソンへ樽に入ったデュワーズを贈ったことが全米で話題となりました。

その出来事がきっかけとなり、デュワーズはアメリカでも高い人気と知名度を持つスコッチウイスキーとなりました。

バーテンダーからナンバーワンの支持を受ける

バーテンダー

デュワーズはバーテンダーからの支持No.1とも言われているウイスキーです。

バーテンダーの支持云々に関しての真偽については不明ですが、癖の無い味わいや豊かな風味、いつでも簡単に入手が可能な需給バランスの良さやお値段も比較的安価に設定されている点などから、デュワーズはウイスキーを取り扱う現場においても使い勝手の良い製品である事には違いないでしょう。

ハイボールの起源説

デュワーズのハイボール

諸説ありますが、一説にはハイボールという言葉は1981年にデュワーズの創設者の一人であるトミー・デュワーがニューヨークのバーでウェイターに言った

「もっと背の高い(high)グラスにしてくれないか。そうすればもっと楽しめる(have a ball)」

 

という「high」と「have a ball」が組み合わさって生まれたと伝えられています。

つまりデュワーズというブランドこそがハイボールの起源である…かもしれないという事ですね(´・ω・`)

「ウイスキー デュワーズの歴史や評価、種類などについて | ハイボール」の総評

グラスに注がれるウイスキー

本日はスコッチウイスキー デュワーズの歴史や酒類、キーモルト、ハイボールの起源説などについてのご説明となりました。

ハイボールは好きだがデュワーズがその起源(一説)であった事は知らなかった方も多いのではないでしょうか。

もしもまだデュワーズのハイボールを飲んだことが無い方はこれを機に一度ご自身で味を確かめてみてはいかがでしょうか。同社のエントリーモデルであるホワイトラベルであれば1000円程度で購入することが可能ですなので、ウイスキー初心者にもおすすめですよ。

 

ジョン・デュワー&サンズ社が販売を行っているウイスキーについては後日レビューを行いますのでよろしくお願いいたします。

それでは今日はこの辺で(´・ω・`)ノマタネ

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