本日はスコッチウイスキー「ティーチャーズ ハイランドクリーム」をストレート、ロック、トワイスアップ、ハイボールの4種類の飲み方でテイスティングし、行いその評価や歴史について書いていきます。
まず最初に、実際にこちらのウイスキーを飲んでみた感想としては、様々な飲み方に対応が可能な値段以上の価値を持つ優れた銘柄でした。
味の詳細な評価や値段、アルコール度数、種類などの詳細は下記に記しますのでよろしくお願いします。
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目次
ティーチャーズの歴史について
ティーチャーズの創設者はウィリアム・ティーチャー。
1830年にウィリアムがスコットランドのグラスゴーにて働いていた食料品を取り扱う店が酒類販売の免許を取得。
1832年には店の経営者の経営者の娘と結婚し、店の経営を任されるようになっていきます。
その後、今でいうところのショットバー形式のお店ドラムショップをオープンし、たちまち人気を博すお店へと成長を遂げまず。
ドラムショップはチェーン展開を行い多数の店舗を抱える程の成功を収めます。
実業家として大きな成功を収めたウィリアムは、ブレンダーとしてもその手腕を遺憾なく発揮し1863年、本日レビューを行うブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ ハイランドクリーム」が誕生します。
世界で初めてブレンデッドウイスキーが製造されたのが1860年の事なので、ティーチャーズ ハイランドクリームはブレンデッドの銘柄としてもかなり長い歴史を持っている事が分かります。
ウイリアムの死後、彼の二人の息子により本社はロンドンへ移されます。
ロンドンでも自作のブレンデッドウイスキーの販売を行いその評判は益々高まることとなります。
その人気は国内だけに留まらず、ニュージーランドやヨーロッパ、アジアなど、世界中へ輸出が行われるようになります。
1899年にはハイランドクリームの原酒の製造を主な目的とした蒸留所をアードモアに設立し、1960年にはグレンドロナック蒸溜所を買収します。
上記の二つの蒸留所は現在でもティーチャーズ ハイランドクリームのキーモルトとして使用されています。
ティーチャーズの特徴について
ティーチャーズのキーモルトを製造するアードモアはハイランドの蒸留所ではありますが、そこで製造されている原酒の特徴としては、同地方で作られるものとしては大変珍しい癖の強い「ピート」が持ち味のスモーキーさが目立つ構成となっています。
通常、ハイランドの蒸留所で製造されているモルト原酒といえば、華やかで癖の少ないものが有名ですが、アードモア蒸留所に関してはその通りではありません。
ハイランドモルト地方の蒸留所の中にあってひと際異彩を放つ存在、それがアードモア蒸留なのです。
ティーチャーズ ハイランドクリームにはアードモアがキーとして、そのほかにも約30種類のモルト原酒とグレーン原酒が掛け合わされて作られます。
通常ブレンデッドウイスキーと言えばモルトの比率は30%程度である場合が多いのですが、ティーチャーズに関してはモルト原酒の比率が45%と非常に高い構成になっています。
日本での販売価格が1000円前後である事を考えると、ティーチャーズ ハイランドクリームは非常にコスパに優れた銘柄であると言えます。
◇ティーチャーズの種類
- ・ ティーチャーズ ハイランドクリーム
- ・ ティーチャーズ セレクト
- ・ ティーチャーズ ロイヤルハイランド12年
- ・ ティーチャーズ25年
- ・ ティーチャーズ セレクト
ボトルデザインについて
ティーチャーズのボトルデザインは曲線的で柔らかな印象です。
全体的にシンプルなデザインとなっており個人的には割と好みの見た目をしています。
ストレートで味を確かめます
最初の飲み方はストレートです。
ティーチャーズ ハイランドクリームの液色は若干濃い目の琥珀色です。
香りからはしっかりとしたスモーキーさが感じられます。
口に含むとスモーキーな風味としっかりとした甘みを感じます。
アルコールのピリピリとした刺激もある程度は感じられるものの、香りや甘みなどもしっかりとしているので嫌な感じはしません。
900円程度の値段で購入が可能な銘柄とは思えないしっかりとした造りとなっています。
これは本当にコスパ最強レベルの銘柄ですね。
個人的にはかなり高評価です。
日本の同価格帯のまずいウイスキーとは比べ物になりませんね。
高い完成度を誇る本当にうまい銘柄です。
68点。
トワイスアップで味を確かめます
二番目の飲み方はトワイスアップです。
加水をすると煙っぽさがより前に出てきました。
勿論フレッシュでフルーティーな香りやバニラの様なあまい香りも確認はできますが、全体的にはピートが優勢といった印象です。
味はアルコールの刺激が薄れる分、より甘さを感じられる様になりうまいです。
ハイランドクリームのトワイスアップの評価は68点です。
ロックで味を確かめます
続いての飲み方はロックです。
ロックにするとこれまでで最もピートの風味を強く感じられ、味については苦味が目立つようになりました。
ただしえぐみの様なものは殆ど無い美味さを伴った苦味となっています。
ティーチャーズハイランドクリームのロックの評価は個人的には結構高めです。
67点。
ハイボールで味を確かめます
最後はハイボールの味を確認します。
ティーチャーズハイランドクリームをハイボールにすると、ピートの風味やモルト由来のフレッシュでフルーティーな香りを楽しむことができます。
後はバニラの様な風味もありますね。
この銘柄の持つピートの癖についてもハイボールにする事でかなり和らぎ飲みやすくなります。
ハイランドクリームのハイボールは、少し薄めに作ることで食中酒にも対応が可能な飲み方だと思います。
71点。
満足度やコスパなどについて
ティーチャーズ ハイランドクリームのコスパについては今更語る必要はありませんよね。
全ウイスキーの銘柄中でもコストパフォーマンスだけであれば5指に入る…かもしれませんね(´・ω・`)
ただ安いだけのまずい銘柄であれば他にも山ほど存在してはおりますが、これだけ値段に見合わずに味もうまい銘柄はそうはありません。
この値段でこの味の商品を提供していながらも利益を出せているという事は特筆すべきことだと思います。
満足度や評価についても同様です。
様々な飲み方で美味しく味わう事ができるティーチャーズ ハイランドクリームは、間違いなく値段以上の味わいを持つうまいウイスキーです。
「ウイスキー ティーチャーズ ハイランドクリームの評価や飲み方について | スコッチ」の総評
本日はスコッチウイスキー「ティーチャーズ」に関する歴史の紹介や評価を行いました。
実際にハイランドクリームの味を確認してみた結果としては、いい意味で値段に見合わない素晴らしくうまいウイスキーでした。
この価格でこれだけ飲み方を選ばず本格的なピート香が感じられる評価の高いウイスキーはそうはありません。
普段使いにもピッタリなお酒なので、ピートの風味が苦手という方以外は取り敢えず一本は手元に置いておく事をおすすめします。
今後も、ティーチャーズのその他の銘柄やスコッチウイスキーについてのレビューを行ってまいりますのでよろしくお願いいたします。
それでは今日はこの辺で(´・ω・`)ノマタネ
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