本日はブラックニッカクリアのテイスティングレビューを行いたいと思います。
ブラックニッカの歴史等について知りたい方は先日公開した記事をご覧になってください。
まず最初に、実際にブラックニッカクリアのテイスティングを行った結果としては、飲み方により味の評価はマチマチですが、値段相応でありトータルで言えばあまり美味しくは無い銘柄ですね。
決してまずい訳ではありませんが美味しくもないかなと思いますが、それでも価格を考えれば頑張っている商品だとは思います(´・ω・`)
ストレートやハイボール等、飲み方毎の味の評価については下記に記しておきますのでよろしくお願いします。
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目次
ブラックニッカクリアについての概要説明
まず最初にブラックニッカクリアについての簡単な概要説明を行います。
ブラックニッカクリアはニッカウヰスキーが製造しアサヒビールが販売を行っております。
原材料はモルトウイスキーとグレーンウイスキーで、ブラックニッカクリアはそれらをブレンドしたブレンデッドウイスキーという事になります。
使用されている原酒の比率については公には公開をされてはいませんが、現在の同銘柄にはニッカウヰスキーが日本国内に所有をしている余市蒸留所・宮城峡蒸留所の原酒以外にも、スコットランドにあるベン・ネヴィス蒸留所の原酒が大量に使用されていると言われています。
昨今の原酒不足が叫ばれている現状を考えると仕方の無い事だとは思いますが少し残念な感じもします…。
使用原酒や比率等についてはニッカウヰスキーのみぞ知るという所ですが、そういった点も把握してから飲まれた方が味や風味の感じ方も正確になると思います(´・ω・`)
値段については定価ベースでは900円となっていますが実際にはもっと安く購入をする事ができます。
スーパーやドラッグストアで購入をされる場合は700mlのフルボトルでも税込み1000円でお釣りがくるという驚きの安さ。
正に庶民の味方の様なお酒です。
ブラックニッカクリアはアルコールの度数が37度となっており、その他のウイスキーと比較すると若干アルコール度数は抑えられ得ています(平均的なウイスキーのアルコール度数は40度程度)。
アルコール度数37度というのは安いウイスキーによく見られる数字です。
同商品が販売されているサイズも下は180mlから上は4lまでとバラエティーに富んでいます。
ブラックニッカクリアの4lは居酒屋などによく置いてありますよね。
居酒屋では私はよくブラックニッカクリアのハイボールを頼みます(´・ω・`)
概要はこの辺りにして味の評価を行いましょう。
本日はストレート・トワイスアップ・ロック・ハイボールという4種類の飲み方で味わっていきます。
果たしてブラックニッカクリアは価格に見合った仕上がりになっているのか…。
検証が楽しみです(´・ω・`)
ブラックニッカクリアのボトルデザインについて
まずはボトルデザイン(700ml)から確認をしていきます。
ブラックニッカ クリアは2007年から現在のデザインになりました。
細かくカットが入ったデザインはいつ見ても格好いいです。
ラベルの正面には同シリーズのシンボルであるブラックニッカおじさんことW・P・ローリー卿の姿もバッチリと記載されています。
この価格帯の銘柄でこれほどまでにデザインに気合の入れた銘柄は数少ないと思いますので、見た目については文句無しです。
ストレートで飲んでみる
まずは基本中の基本。
ストレートから味や香りを確かめてみます。
香りは非常に薄めですが華やかな香りがほんのりと感じられます。
ノンピートと謳っているだけあってピート由来の煙の香り等は感じられません。
後はアルコールの香りも多少前に出てきます。
味については割と強めの辛味を感じます。
アルコール度数が37度でこの辛味の強さという事は、やはり原酒の熟成年数が短いのでしょう。
ウイスキーに飲み慣れていない方には飲み辛い味だと思います。
その後の余韻は少しだけ華やかな香りとアルコール臭が残ります。
ブラックニッカクリアのストレートは決してまずいという程ではありませんが美味しくもありません。
やはり割もの用の銘柄だと言えます。
この飲み方に点数を付けるのであれば53点といった感じですね。
トワイスアップで飲んでみる
次は加水をして味わいます。
ウイスキーと水の比率は1:1。
すこ~しだけ香りが開いた…かな?
正直あまりよく分かりませんでした。
トワイスアップにするとこの銘柄の持つアルコールの辛みが和らぎ比較的飲みやすくなります。
悪くないです。
口に含んだ際に感じる味はゆったりとした甘味が強くなり心地良いです。
点数は54点。
ストレートの時よりも飲みやすさの面では良いのですが、味わいが更に薄っぺらくなった様にも感じます。
加水の分量はもう少しウイスキーが多くなるように調整をした方が良いかもしれませんね(´・ω・`)
ロックで飲んでみる
ロックの場合はストレートの旨味とトワイスアップの飲みやすさが合わさったような仕上がりとなります。
個人的には割と評価の高い飲み方です。
ウイスキーが氷で冷やされる影響もありアルコールの刺激は良い感じに和らぎます。
そのうえでトワイスアップ程ウイスキーが薄まってしまう事も無く、ブラックニッカクリアが元々持っている味わいはしっかりと感じられます。
点数は55点で。
これまでの飲み方の中では一番美味しいです。
ハイボールで飲んでみる
最後はハイボールにします。
グレンケアンでハイボールにする事は普通はあまり無いと思いますが、少量でテイスティングレビューを行いたいので仕方がありません。
見ている方も違和感を覚えられるとは思いますがご了承ください。
ハイボールであればアルコールの刺激も目立ちませんので飲みやすくて美味しいです。
ブラックニッカ クリアの場合は元々の原酒の酒齢が若く刺々しい味わいなのですが、そういった銘柄はハイボールにすると味の尖った部分と炭酸の刺激が上手く混ざり合い非常に美味しく仕上がります。
良くも悪くもあまり香りや味に深みの無い銘柄なので食中酒にもぴったりです。
先日飲んだ角瓶に比べると香りの部分では劣りますが、ブラックニッカ クリアのハイボールも中々に美味しいです。
食事無しでハイボール単体で飲んだ場合には味わいに深みや面白みが無い点は残念ですが…。
61点。
ブラックニッカクリアはハイボール用の銘柄と考えるのであればコスパ的にも優秀な銘柄だと思います。
漬け込み酒について
ブラックニッカクリアは余計な癖などが無いので漬け込み酒に利用するには非常に優秀な銘柄です。
漬け込み酒とはフルーツ等を漬け込んだお酒の事で(読んで字のごとくですが)我々日本人にとって最も身近な漬け込み酒は梅酒がまず最初に思い当たりますよね。
梅酒を飲んだことがある方であれば分かるとは思いますが、梅の香りがお酒に移り非常に美味しいんですよね(´・ω・`)
梅酒には通常ホワイトリカー(日本国内では一般的には甲類焼酎の一種として解釈をされている)を使用しますが、これは味わいや香りに癖が少ない事からです。
ホワイトリカー自体の匂いが強く無い分、漬け込みに使用した素材の香りが素直に反映されます。
ブラックニッカクリアも良い意味で癖や香りの少ない銘柄なので漬け込み酒を行うには向いています。
もしもお手元でブラックニッカクリアの消費に困っているという方がいる場合は漬け込み酒にする事をおすすめ致します。
リピートの有無と全体的な満足度
通常の飲用目的でフルボトル(700ml)サイズを購入する事は無いと思いますが、ミニボトル(180ml)や漬け込み酒様にであれば今後も購入すると思います。
ブラックニッカ クリアはそのままで飲む場合にはあまり満足度は高くありませんが、何かで割ったり別の用途で使用する分には優秀な銘柄だと思いますので満足度もそれなりです。
ブラックニッカクリアは初心者向けか
値段だけで見れば初心者向けな様にも感じますが実際の味を考えると微妙な所です。
ハイボール専用機としてみるのであれば初心者にもオススメできますが、その他の飲み方であればあまりウイスキーを知らない方にはオススメ出来ません。
素直に同価格帯のスコッチや一つ上のクラスのブラックニッカ リッチブレンド辺りを購入される方が良いと思います。
おすすめ度やコスパについて
ハイボール専用機としてみればコスパは抜群でおすすめ度も高めです。
それ以外では安物買いの銭失いといった評価になります。
同価格帯(1000円前後)で美味しい銘柄はもっと沢山あります。
「ブラックニッカクリアの評価について | ハイボール・ストレート等」の総評
本日はブラックニッカクリアについての概要説明とテイスティングレビューを行いました。
ブラックニッカクリアは値段の安さと入手のしやすさが魅力の銘柄ですが味わいについてもハイボールやロックに限定をするのであれば割と悪くない銘柄だと思います。
普段から毎日晩酌をするという方には700mlのフルボトルが税込み1000円以内で購入をする事ができるという点は魅力的だと言えます。
また酒飲みの方であれば4000mlのペットボトル入りの物を購入されるとコスパ的には優れていると思いますので、一度購入を検討されてみては如何でしょうか。
今後もウイスキーやブラックニッカシリーズのテイスティングレビュー等を行って参りますのでよろしくお願いいたします。
それでは今日はこの辺で(´・ω・`)ノマタネ
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