私が子供の頃に遊んだ物の中でも特に思い出深いものの1つが「ミニ四駆」です。
ミニ四駆はコロコロコミックで連載されていた漫画が火付け役として当時の子供たちに大ヒットした玩具です。
目次
ミニ四駆の歴史と魅力
ミニ四駆には1980年代に第一次ブーム、1990年代には第二次ブームと呼ばれる隆盛期がありました。
第一次ブームの際には「ダッシュ!四駆郎」が、第二次ブームの際には「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」という漫画がそれぞれの時代をけん引して当時の子供たちを虜にしていきました。
ミニ四駆の最大の魅力は豊富に存在しているパーツを組み合わせて独自の改造を行い、世界に一つだけのオリジナルの最速マシンを作成することができる点です。
ローラーやホイール、タイヤにギアにベアリングにモーター等全部上げればキリがないのですが、それぞれのパーツに無数の選択肢がありその組み合わせの一つ一つを丁寧に検証していき、自分だけの最速の組み合わせを見つけていくのです。
当時はネットなどは一般的ではない時代でしたので基本情報は人伝なのですが、当時の子供たちはライバルの同級生と最新の情報交換を行いながら、あれやこれやと思い思いの改造を試しながらもその不便さを逆に楽しんでいた時代でもあります。
また、ミニ四駆を持っている子供でも全員が専用のコースを持っている訳では無かったので、コースを所持している友達の家に集まってタイムを競い合う光景も当時は多くみられました。
私も同級生の友達と夏休みなどには毎日自宅に集まり、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」のアニメを見ながら様々な改造を試しタイムを競い合うというミニ四駆漬けの日々を送りました。
ミニ四駆のカスタムについて
マシンの改造方法は、ただ単にTAMIYAの公式パーツの付け替えや組み合わせを変えるというだけではなく、「肉抜き」と呼ばれるミニ四駆のボディやシャーシの部分に穴をあける方法などもあります。
子供の腕力でミニ四駆に穴をあけるのは中々大変な事なのですが、ピンバイスやカッターナイフ、ニッパー、ヤスリ、塗装用のスプレー等を用い皆頑張ってマシンを育て、少しでも車体を軽くしてライバルよりも早いマシンを作る事を目指し改造を行いました。
ミニ四駆は子供のお小遣いの範囲でも入手が可能という点も魅力の一つではありましたが、必要な道具が簡単に全部手に入るという程甘いものではありませんでした。
私もパーツを1つ買うためだけに1ヶ月間の無駄遣いを我慢してやりくりをしたものです。
中には前述の「ピンバイス」(当時1500円ほど)の様に入手するためにお小遣いの数か月分が必要になるものもあり、子供にとっては中々高価な代物でで手に入れるまでに時間のかかる物もありました。
まあ今では似たような工具類を100均で簡単に入手できるのですが(´・ω・`)
お金の関係と使うのが怖いという理由で私が手にすることはありませんでしたが、中には電動ドリルを使用して肉抜きなどの改造を行う猛者もいたようです。
欲しいパーツの多さと自由に使えるお金のギャップが一番大きな時期でしたが、この時期のおかげてある意味我慢をする事やお金の大切さを学ぶ良い機会になりました。
魅力的なマシン
マグナムセイバー
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の主人公星馬豪が最初に手にしたマシン。
直線でのスピード勝負で持ち味を発揮する。
必殺技のマグナムトルネードは色々と突っ込みどころ満載だがマシンが変わっても長きにわたって受け継がれていく伝統芸。
ソニックセイバー
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の主人公星馬烈が最初に手にしたマシン。
コーナリング時に力を発揮するテクニカルな機体で、トルクチューンモーターとの相性が良い。ビートマグナム
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の主人公星馬豪が最後に手にしたマシン。
従来のマグナムの高速性能に加えバイクのサスペンション部分からヒントを得て安定感も身に着けた原作での最終進化系のマシン。
実際のサスペンション部分はただの飾りでロマン枠。
バスターソニック
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の主人公星馬烈が最後に手にしたマシン。
ビートマグナム同様サスペンションが搭載されている。直線にも曲線にも対応可能な器用さを持ったマシン。
トライダガーX
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」に登場するキャラクター鷹羽リョウの初代マシンで土屋博士によって作成された。
漫画ではスタートは非常に遅いが強いダウンフォースの影響で直線でのトップスピードは豪のマグナムセイバー以上を誇る。
沖田カイのビークスパイダーによって破壊されてしまう。
実際にはゴツいボディがタイヤと擦れる影響であまり速くなかったように記憶しています。ネオトライダガーZMC
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」に登場するキャラクター鷹羽リョウの二代目のマシン。
作中でもトップクラスに人気のあるマシン。土屋博士の師匠の岡田鉄心によるZMC素材を使用して作成をされた超硬度を持つマシンで宿敵ビークスパイダーの攻撃をものともしない強度を誇る。
ミニ四駆の現在と未来
最近では密かに人気が再燃しつつあるようで我々第一次、第二次ブームの当時に遊んでいた大人やその子供を中心に第三次ブームが起きているようです。
昭和に始まり平成、令和へと受け継がれる息の長いおもちゃになりつつあるようにも感じます。
この記事を読まれた方の中にも昔遊んだ事があるという方もいらっしゃるとおもいますが、当時はお金が無くて入手が難しかったパーツや出来なかった改造も今なら思いのままなので、興味を持たれた方は今一度手にしてみる事をおすすめします。
またご自身のお子様と一緒になって親子で遊ぶというのもミニ四駆の今後の代表的な楽しみ方になっていくのかもしれませんね。
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