「ウイスキーがお好きでしょ」と聞くとハイボールが飲みたくなりますね(´・ω・`)
本日はウイスキーについて少しお話をしたいと思います。
皆さんは日頃ウイスキーを飲まれますか?
ウイスキーと言うと昔はおじさんがバーでロックで嗜むものというイメージがありましたが、最近では大手メーカーのイメージ戦略がハマり、ハイボールという飲み方の流行によって若世代であってもウイスキーを日常的に飲むという方が急激に増えた様に感じます。
現に近年では日本に於いてもウイスキーの原酒不足が慢性的な問題となっており、それだけ需要が高まっているという事を表しています。
かく言う私も、知人の勧めで口にした事を切っ掛けに現在ではウイスキーにどっぷりハマってしまっています。
そんな理由もあり何れウイスキーについて記事を書いてみたいと前々から考えておりました。
Googleアドセンスの取得も無事に完了致しましたので、そろそろ解禁しても良い頃合いかなと思い本ブログにおいて始めて、直接的にお酒を主題とした記事を書きます。
以前もお酒の話が多少出てくる記事を書いてはおりましたが、その時は主に「居酒屋」や「せんべろ」等に主眼を置いた記事となっておりましたので、今回の記事とはやはり趣旨が違います。
何の気兼ねも無く思いっきり私の好きなお酒について語る事が出来るという事は嬉しいですね(´・ω・`
では前置きはこの辺にして、そろそろ本題のお話を始めていきましょうか。
目次
ウイスキーについての基礎知識
ウイスキーは穀物由来の蒸留酒です。
起源についてはアイルランド説とスコットランド説の二説が有力とされています。
ウイスキーが生まれた当初は現在の様に樽に入れての熟成等は行われておりませんでした。
ですので、その見た目も現在我々が一般的に目にしている琥珀色をしていた訳では無く、無色透明な見た目をしていた様です。
所謂「ニューメイク」等と呼ばれる状態だったと推測できます。
ウイスキーが現在の様な見た目になった経緯としては、かなり端折って言えば英国政府からの過剰な税制に対する「税金逃れ」の結果、偶然にも生まれた手法が現在の熟成法にも繋がっているという事になります。
行き過ぎた徴税に苦しんだスコットランドの蒸留所の方々は政府や役人からの目を欺くためにウイスキー(この時点ではニューメイク)を樽の中に詰めて隠した訳ですね(´・ω・`)
その結果、樽に詰められたウイスキーのニューメイクには独特の琥珀色が付き、味もアルコール感の強いとげとげしいニューメイク味わいから一転、まろやかで深みのある味わいに変化しました。
香りについても樽材の華やかな香りが合わさり、非常に複雑な表情を持つようになりました。
スコットランドで偶然生まれたこの熟成方法は暫くするとアイルラン等の他の地域にも伝わりました。
そんな経緯の元、なんやかんやで現在では世界中でウイスキーの製造が行われる様になりました。
最後の方はかなり端折りましたが、こんな感じで次は世界的に有名なウイスキーの生産地についての説明をしていきます。
世界五大ウイスキーについて
皆さんは「世界五大ウイスキー」というものをご存知でしょうか?
世界五大ウイスキーとはその名の通り、世界的に評価の高いウイスキー(の生産国)の事を指した言葉です。
具体的には5下記の5カ国になります。
世界五大ウイスキー一覧
なんと日本も、世界で5本の指に数えられる程の質の高いウイスキーを製造している国だったんですね。
えーっ、コンビニ等で売られている日本のウイスキー(某ブラッ〇ニッカ〇リアやトリス〇ラシッ〇等)ってあんまり美味しくない様な…。
と思うかもしれませんが、世界的に評価が高いのはその辺りの銘柄ではありません(その辺りの銘柄も私は好きですよ)。
その辺りについては後程少し触れてみたいと思います。
では五大ウイスキーそれぞれの特徴や代表的な銘柄についての解説を簡単にしていきたいと思います。
スコットランドウイスキーの特徴等について
スコッチウイスキーの定義
- ・原料には穀物類を使用する
- ・酵母の働きで発酵を行う
- ・蒸留液のアルコール度数は94.8%以下に抑える
- ・700リットル以下のオーク樽の中で最低3年以上の熟成
- ・瓶詰め時のアルコール度数が最低でも40度以上
スコットランドのウイスキーはスコッチウイスキー、スコッチ等と呼ばれ親しまれています。
あまりウイスキーについて詳しく無いという方であってもその名前くらいは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
スコットランドにはウイスキーの蒸留所が非常に多くあり、当然それだけ製造されている銘柄も多く存在しています。
ウイスキーの中でもとりわけスコッチについては製造をしている地域毎(6地域)によるウイスキーの個性の差が大きく、あまり一括りでその特徴を説明をする事は難しいです。
ですからその6地域についてと地域ごとの有名な銘柄について簡単に説明をしていこうと思います。
ウイスキーに関してあまり馴染みの無い方に細かく説明を入れすぎるのもどうかとは思いますが、本記事内でここまで細かく説明をしていくのは「スコットランド」と「日本」だけになりますので、どうかお付き合いください。
その他の国についてはまた別の機会にお話をしていきます(´・ω・`)
まず、スコッチウイスキーには有名な地域が6つあります。
それぞれと地域と特徴については下記に続けていきたいと思います。
スコッチウイスキーの蒸留で有名な6つの地域について
スペイサイドの銘柄の特徴について
スペイサイドで作られるウイスキーには華やかで飲みやすく、万人受けしやすい銘柄が多いことが特徴です。
飲んだ際に口の中にひろがるフルーティーな風味は女性でも飲みやすい仕上がりになっています。
特に有名な銘柄には下記の3点が挙げられます。
それぞれの特徴については今後の記事内で触れていきたいと思います。
代表的なスペイサイドウイスキーの銘柄について
「グレンフィディック」
「グレンリベット」
「マッカラン」
シングルモルト ウイスキー グレンフィディック12年
ハイランドの銘柄の特徴について
ハイランドで製造をされるウイスキーについてはスペイサイド程共通した特徴はありません。
と言いますのも、単純にハイランド自体の地域がスペイサイドに比べて広大であるが故に、ハイランドの中でもその地域ごとに方向性が違った商品に仕上がりいる為です。
代表的なハイランドウイスキーの銘柄について
「グレンモーレンジィ」
「ダルモア」
「グレンドロナック」
アイランズの銘柄の特徴について
アイランズの銘柄の特徴について
アイランズモルトはスコットランドに点在している島々で作られるウイスキーの総称とされています。
島の分布している位置も北から南、西から東と様々な為にウイスキー自体の特色もあまり一貫性はありません。
それぞれの島毎で違っていながらも個性が強い銘柄が多いのが特徴です。
代表的なアイランズウイスキーの銘柄について
「ハイランドパーク」
「タリスカー」
「アイルオブジュラ」
ローランドの銘柄の特徴について
ローランドの銘柄の特徴について
ローランドの特徴としては、モルトよりもグレーンウイスキーの製造に力を入れている地域であるという事です。
これには色々と理由があるのですが簡単に説明を致します。
以前はローランドの蒸留所でもモルトウイスキーの製造に力を入れていたのですが、他地域との品質の競い合いで押される形となり、以降はグレーンウイスキーを製造に力をいれる様にシフトしました。
その様な経緯もあり、スコットランドの中では若干地味な印象があるのがローランドウイスキーの特徴だと思います。
ローランドモルトの味自体はライトで辛口。
蒸留回数が他の地域と違い「3回蒸留」である事が味の個性を生み出しています(普通は2回蒸留)。
代表的なローランドウイスキーの銘柄について
「オーヘントッシャン」
キャンベルタウンの銘柄の特徴について
キャンベルタウンの銘柄の特徴について
キャンベルタウンは現在ではあまりウイスキーの製造が盛んではありません。
かつてキャンベルタウンには30以上の蒸留所があり隆盛を誇った時代もありましたが、時代の流れもあり衰退を余儀なくされました。
味の傾向としては海辺に面している地域的な事も有ってか、塩の味が感じられる銘柄が多いとされています。
現在では「スプリングバンク」「グレンガイル」「グレンスコシア」3か所となってしまいました。
代表的なキャンベルタウンウイスキーの銘柄について
「スプリングバンク」
「グレンスコシア」
アイラの銘柄の特徴について
アイラの銘柄の特徴について
スコッチウイスキー解説の最後はアイラウイスキーです。
アイラウイスキーとはアイラ島と呼ばれる島で製造をされるウイスキーの事を指します。
このアイラウイスキーは他のどの地域とも違う独特の「癖」を特徴とした銘柄が多く製造されており、良くも悪くも好き嫌いがはっきりとしている物が多いのが特徴です。
具体的には「泥炭(ピート)」とよばれる長い年月をかけて地中に堆積した植物が炭化したものを、麦芽を乾燥させる際に焚いて使用するのですが、その際に原料となる穀物の方に泥炭を燃やした際に出た煙の香りが移ります。
その煙の香りこそがアイラウイスキーの特徴であり、他とは違う魅力に繋がっています。
なのでアイラウイスキーからは非常に独特の「煙臭い」香りが感じられ、多くのコアなファンを獲得してまいりました。
因みにこの煙臭い香りの事は「ピート香」等と呼ばれています。
ピート自体は穀物を乾燥させる際に使用されますのでアイラ以外のウイスキーにも多数使用されてはいますが、その中でもアイラ島のウイスキーはピートの香りがかなり強く感じられる様に構成されています。
また、アイラ島の泥炭には海藻等が多く含まれている為に「正露丸(ヨード香)」の様な香りが感じられる点も特徴の一つです。
代表的なアイラウイスキーの銘柄について
「ラフロイグ」
「アードベッグ
「ボウモア」
「ラガブーリン」
アイルランドのウイスキーの特徴等について
アイリッシュウイスキーの定義
- ・アイルランド、または北アイルランド内で熟成を行う
- ・原料には穀物類を使用する
- ・麦芽の酵素にて糖化し酵母の働きで発酵を行う
- ・蒸留液のアルコール度数は94.8%以下に抑える
- ・木樽で3年以上熟成させる
アイルランド(アイリッシュウイスキー)は上記の様に非常に長いウイスキーの歴史を持っています。
その主な特徴としては、有名どころの銘柄は比較的飲みやすい構成の物が多い印象があります。
スタンダードで正直な味とでも言いますか、あまり癖の強い銘柄は少ない様に感じます。
代表的なアイリッシュウイスキー
「ジェムソン」
「ブッシュミルズ」
「タラモアデュー」
アメリカンウイスキーの特徴等について
アメリカ国内では様々な種類のウイスキーが作られておりますが、アメリカンウイスキーという呼び方はそれら全てを総称した呼び名となります。
具体的なアメリカンウイスキーの種類を下記に並べてみました。
- ・バーボンウイスキー
- ・コーンウイスキー
- ・モルトウイスキー
- ・ライウイスキー
- ・ホイートウイスキー
- ・テネシーウイスキー
この中でも日本で最も有名なものが「バーボンウイスキー」になると思います。
日本の方であっても大抵の方がその名を聞いたことがある筈です。
その他テネシーウイスキーについては、その名は知らなくとも「ジャックダニエル」という銘柄には聞き覚えがある方も多いのでは無いでしょうか。
アメリカンウイスキーについてはあまり知らないという方であっても、知らず知らずのうちにその名を耳にしている事が多いんですよね(´・ω・`)
アメリカンウイスキーの大きな特徴の一つには「原材料」が挙げれられると思います。
世界的にはモルト(大麦)を主体とした構成のウイスキーが主流ですが、アメリカで製造されるウイスキーの場合はグレーン(大麦以外の穀物。トウモロコシやライムギ等。)を中心とした構成のウイスキーが非常に多いです。
先程バーボンについて軽く触れましたが、もう少し掘り下げてみましょう。
バーボンはアメリカのケンタッキー州バーボン郡で生まれました。
その定義は下記になります。
バーボンウイスキーの定義
- ・アメリカの国内で製造をされていること
- ・原材料の51%以上にトウモロコシを使用してあること
- ・内面を焦がしたホワイトオークの新樽を使用していること
- ・80度以下で蒸溜してあること
- ・アルコール度数62.5度以下で熟成をさせる為の樽に入れること
- ・完成した製品自体はアルコール度数40度以上であること
バーボンの発祥自体はその名の通りケンタッキー州のバーボン郡ではありますが、その名を名乗る為にはアメリカ国内で製造を行っていれば良いんです。
なんかちょっと意外ですよね(´・ω・`)
更に上記の条件にプラスして樽の中での熟成期間が2年以上の商品については「ストレートバーボンウイスキー」の名称を名乗る事が許される様になります。
その他には、上記の条件にプラスしてバーボンの本場であるケンタッキー州で製造をされたウイスキーについては「ケンタッキー・ストレート・バーボン」などと呼ばれる様になります。
アメリカンウイスキーについては他にもあるのですが、結構ややこしい & 長くなりますので今回はこの辺りで止めておきます。
代表的なアメリカンウイスキー
「ジム・ビーム」
「ジャックダニエル」
「ワイルドターキー」
「I.W.ハーパー」
「メーカーズマーク」
カナディアンウイスキーの特徴等について
カナディアンウイスキーの定義
- ・カナダ国内で蒸留を行うこと
- ・原材料には穀類だけとすること
- ・麦芽の持つ成分によって糖化し、酵母によって醗酵させること
- ・180リットル以下の樽を用いて熟成させること
- ・熟成期間は3年以上
- ・熟成はカナダ国内で行うこと
カナディアンウイスキーについては現在の日本においてはあまり大きな存在感を発揮する事は出来ていません。
このあたりはアイリッシュウイスキーと似たようなイメージを持っています。
カナダでのウイスキー産業の始まりについてはアメリカよりもやや遅く、1760年代とされています。
その他にも考え方等によっては17世紀中には既にカナダにおけるウイスキーの製造が始まっていたという見解もある様です。
カナディアンウイスキー自体は1920年~1933年まで続いたアメリカの禁酒法により国内での製造や販売等が禁止されている時代の密輸で大きな発展を遂げ、隆盛を迎えました。
当時の輸出(密輸)量は凄まじく、その頃にアメリカで消費されたウイスキーの内のおよそ3分2がカナダ産のウイスキーであったとも言われています。
当時のカナダ国内には実に数百にも上るウイスキー蒸留所が存在していました。
アメリカの禁酒法が改正され、徐々にではありますがアメリカ国内でもウイスキーの製造が再開される様になります。
それでもウイスキーの製造には長い熟成期間を要しますので、その感にもカナディアンウイスキーはアメリカで愛飲され更に評価を高めていきました。
正にバブルの如き勢いで押しも押されぬ人気商品となったカナディアンウイスキーではありましたが、栄華は永遠には続きません。
カナダ国内での酒税に関する法律が改正され、酒の販売に対する課税額が激増した為です。
そういった経緯もあり一時の勢いはありませんが、現在でもアメリカを中心に世界中で広く愛飲されています。
代表的なカナディアンウイスキー
「カナディアンクラブ」
「クラウンローヤル」
「カナディアンミスト」
「アルバータプレミアム」
ジャパニーズウイスキーの特徴について
日本のウイスキーの特徴については次回の記事中でジャパニーズウイスキーの抱えた問題点と一緒にお話をしたいと思っておりますので今回は割と控えめに書いていきます。
まず鍵となるのはニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝と現サントリー(当時は寿屋という屋号)の創業者の鳥井 信治郎との出会いによって全ての物語の扉は開かれました。
勿論それより以前に行われた竹鶴政孝によるスコットランドへのウイスキー修行の旅というプロローグの部分も非常に重要ではありますが今回は省略を致します。
竹鶴と鳥井の二人三脚によって産声をあげた日本のウイスキー業界は、現在ではニッカウヰスキーとサントリーというジャパニーズウイスキーの二大巨頭として互いに切磋琢磨をし合い、国際的にも非常に評価の高い商品を産み出し続けております。
日本のウイスキーの特徴としては、竹鶴がウイスキーの基礎を学んだスコットランド譲りの繊細な風味と深い味わいにあります。
実際に国際的に評価の高い銘柄についても、上記の様な項目に特に力を入れている銘柄が多い様に感じます。
しかし一言でジャパニーズウィスキーと言ってもピンからキリまで実に様々な銘柄が存在しています。
国際的に評価の高い銘柄については何も言う事はありませんが、それよりも下の所謂常飲用の銘柄について言えば、上で挙げた特徴を持ち得ているとは言い難いのが実情です。
そういったジャパニーズウィスキーが現状抱えている問題点等についても次回の記事で書いていきたいと思っております。
代表的なジャパニーズウイスキー
「角瓶」
「ブラックニッカ」
「トリス」
「山崎」
「白州」
「響」
「余市」
「宮城峡」
「竹鶴」
「イチローズモルト」
「五大ウイスキーについてご紹介 | スコッチ・アイリッシュ・アメリカン・カナディアン・ジャパニーズ」の総評
今回はウイスキーについて色々と語ってみました。
とは言っても、まだまだ序の口でありウイスキーの入門的な内容でしかありませんでしたが、予想よりも遥かに文字数が伸びてしまいましたので本日はこの辺りで締めにしたいと思います。
本来であれば、今日の内容にプラスしてウイスキーの「種類」や「飲み方」についても語っていきたかったのですが、それをやってしまうと恐らく倍ほどの長さになってしまいそうなので今回は見送る事としました。
たった1記事を書く為だけに普段の倍以上の時間を要していますからね(´・ω・`)
調子に乗って筆を走らせすぎました
その他にも個別の銘柄についてのテイスティングレビューや簡単な歴史の紹介なども併せて行っていきたいとも考えております。
皆さんが普段よく目にする有名な銘柄についてのレビューや銘柄毎の飲み比べ、又は飲み方を変えての比較等にも挑戦をしていきます。
現在ウイスキーに対して興味はあるが、あまり詳しく無いので色々と知りたいと思っている方には丁度良い内容になると思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
本当に最後に
世は空前のウイスキーブームです。
日本国内に留まらず、中国などの大国も日本のウイスキーを求めて止みません。
まだまだ原酒不足による需給バランスの乱れの解消までは長い月日を要するでしょうが、またいつの日か日本の年数表記のあるウイスキーが手頃な価格で飲める日が来ることを信じて今は耐えていきましょう(`・ω・´)
また折角のブームですからね。
この機会に今までウイスキーに関わる事の無かったという方達にも積極的に足を踏み入れてみて欲しいなぁと思っている今日この頃です(´・ω・`)
それでは今日はこの辺で締めます。
またね(´・ω・`)ノ
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