本日は2020年5月19日にキリンから新たに発売されたウイスキー「陸」について4種類(ストレート・ハイボール・ロック・トワイスアップ)の飲み方で評価をしていきたいと思います。
実際に陸の味を確認してみた結果としては、原酒の若さゆえか荒々しさは目立つものの、味わいについては値段以上に深みのある中々にうまいお酒でした。
味の詳細やアルコール度数、値段などの詳細については下記に記しますのでよろしくお願いします。
目次
「ウイスキー陸」の詳細
値段 | 1500円程度 |
---|---|
内容量 | 500ml |
原材料 | モルト・グレーン |
アルコール度数 | 50度 |
販売者 | 麒麟麦酒株式会社 |
ウイスキー陸について
麒麟麦酒から新たに発売されたウイスキー「陸」は、昨年まで販売が行われていた同社の銘柄である「富士山麓」の代替商品という位置付けになる商品だと思います。
原酒の構成にしても陸、富士山麓共にアルコール度数が50度という点が共通しており、価格についても両者は1000円台中盤という点が似通っています。
ただし富士山麓の内容量が700mlであったことに対し、陸は500mlとなのでコスパについては実は若干の開きがあります。
まあそもそも正式な後継銘柄という訳では無いので価格帯が若干違っているのは仕方がないと思いますが(´・ω・`)
陸はキリンビールが所有する富士御殿場蒸留所のグレーンウイスキーを中心に構成されており、その味わいについてもグレーンウイスキーらしい豊かな甘味が魅力の銘柄となっています。
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ウイスキー陸の見た目について
キリンのウイスキー陸のボトルデザインは非常にシンプルです。
ラベルに使用されている色味は白と黒のみ。
日本のウイスキーらしく「陸」という漢字を目立たせるようにデザインされています。
ただし個人的にはこちらの銘柄のボトルデザインはあまり良いとは思いません。
商品目の漢字を中心にデザインを練るのは良いと思いますが、使用されているフォントや全体の強弱などのバランスを見ると正直微妙だなと感じます。
どこぞのプライベートブランドの様な安っぽさを感じますね(´・ω・`)
ありきたりでも良いので「陸」という字を手書き風にするか、その他最低限の装飾を施すなどが欲しかったところです。
液色に関してはアルコール度数が50度もあるという事なので、流石にしっかりとした濃い色をしていますね。
◇ラベルへの記載内容の飲用
ウイスキー本来のおいしさを求めて、世界の大陸を見渡し、良質な原酒を厳選しました。
香り はなやか&コク ゆたか。
おいしさの詰まったウイスキーを、自由なスタイルで。
ウイスキーの新大陸へ、ようこそ。
ストレートで味を確かめます
まず最初の飲み方はストレートです。
香りを確認していくと、かなり強烈なアルコール臭い、刺激を感じます。
グレンケアンに鼻を近づけると、刺激で一瞬鼻孔が痛くなります。
流石はアルコール度数が50%もあるというだけはありません。
ただしそんな中にもグレーン由来だと思われる甘い香りや、バーボン感、樽の香りなども確かに感じられます。
口に含むとまず最初に強いアルコールの刺激を感じられます。
その後、まったりととろける様なシロップの様な風味や、かなり強烈な甘みを感じますね。
甘みに関してはグレーン原酒由来の物だと思われますが、物凄く甘口に仕上げられておりうまいです(´・ω・`)
風味にはバーボンウイスキーにも似た花の様なエステりーな香りも若干感じられます。
アルコール度数が50度越えで、グレーン原酒を主体とした構成のブレンデッドウイスキーと言えば、ニッカウヰスキーのフロム・ザ・バレルもありますが、そちらに比べると陸はかなり荒々しい仕上がりになっています。
上記の銘柄の場合はストレートでもスムースに飲む事が出来ますからね(´・ω・`)
とは言え、価格的には半値近くで味についても十分にうまいウイスキー陸には、フロム・ザ・バレルとはまた違った魅力や個性を感じます。
73点。
トワイスアップで味を確かめます
二番目は加水をしてトワイスアップでいただきます。
水を加えることにより刺激的だったアルコールの強烈な臭気はかなり大人しくなりました。
アルコールの刺激が弱まった事もあり、ウイスキー陸が本来持っているウッディな香りや甘い匂いが際立って感じられる様になりました。
トワイスアップにすると、バーボンぽさが更に強調されます。
味に関しては、まだ多少アルコールの刺激はありますが、かなり飲みやすくはなっています。
花の蜜やバニラにもに似た甘い風味が心地よいです。
元々のアルコール度数が50度という事もあり、水で割っても味わいが薄っぺらくなるという事はありません。
キリンのウイスキー 陸のトワイスアップは、美味しさと飲みやすさを兼ね備えたおすすめの飲み方です。
72点。
ロックで味を確かめます
三番目の飲み方はロックです。
ロックにすると、やはり香りは殆ど分からなくなりますが、その中でも樽の香りが若干感じられます。
味については、アルコールのピリリとした刺激は結構残っていますが、元々の甘口で濃厚な味わいや旨みがロックでも引き続き感じられ美味しいです。
初動では花の様なエステりーな風味が目立ち、その後はバニラやキャラメルを思わせるような甘い風味が余韻として残ります。
一口の中でも味わいや風味に大きな変化がみられるロックは、個人的にはウイスキー陸の中でも特におすすめな飲み方の一つです。
75点。
ハイボールで味を確かめます
最後の飲み方はハイボールです。
ハイボールにしても元々の原酒の濃度が高いために味わいも濃いです。
キリンの陸は炭酸で割っても甘さがしっかりと残り、香りについてもエステリーで華やかな部分が特に強く残ります。
味、香り共に癖が無く、アルコールの刺激も無くなる陸のハイボールは、食中酒にも向いている飲み方だと思います。
75点。
ウイスキー 陸の満足度やコスパ、リピートの有無などについて
キリンの陸は使用されている原酒の酒齢が若い為か、アルコールの刺々しさが目立つ仕上がりになっています。
しかしただ棘が目立つというだけでは無く、その味わいについては間違いなく値段以上に美味しいウイスキーに仕上げられており、個人的にはかなり満足度の高い内容になっていました。
アルコール度数が50%という点やグレーンウイスキーが核となる仕事をしている点等、どことなくニッカウヰスキーのフロム・ザ・バレルを想起させるところがある構成となっている点も興味深いです。
フロム・ザ・バレルの場合は人気が出過ぎて中々定価での入手が難しい銘柄となってはいますが、陸についてはまだ発売されたばかりではありますが、今後もコンスタントに入手することができる銘柄に成長してくれることを願います。
ニッカの銘ウイスキーと比べると仕上がりに粗はありますが、この価格であれば全然許せます(´・ω・`)
キリンのウイスキー陸は間違いなく当たりの銘柄なので、見かけたら是非一度手に取ってみてほしいです。
私も、まだ一本目を開けたばかりではありますが、ストックとしてもう一本買っておこうと思います。
「キリンのウイスキー『陸』の味や値段について | レビュー」の総評
本日はキリンビール株式会社から新発売されたウイスキー「陸」について、4種類の飲み方で評価をしました。
実際に飲んでみた結果としては、良い意味で値段に見合わない非常にコスパの高いお酒でした。
定価が1500円程度という事なので、サントリーの角瓶やニッカウヰスキーのブラックニッカ ディープブレンドと同価格帯の商品となりますが、私個人としてはそれらの銘柄とくらべても遥かにコスパの良い内容だと感じました。
昨今の原酒不足の中、これだけレベルの高い格安ウイスキーが限定販売では無くレギュラー商品として登場した点は本当に喜ばしい事です。
日本全国への流通にはまだ暫くの時間を要するかもしれませんが、ウイスキー陸を近場で見かけられた方は迷わず手に取られる事をおすすめします。
もしも自身の近所では見合わないという場合にはAmazonや楽天などの通販サイトを利用されてみてはいかがでしょうか。
今後も様々なウイスキーについてのレビューを行って参りますのでよろしくお願いいたします。
それでは今日はこの辺で(´・ω・`)ノマタネ
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