パニック障害を克服した体験談

眉間を抑える女性のシルエット 生活

今回はパニック障害という病気についてお話をしようと思います。
いつもと違い少し真面目寄りなお話になります。

なぜこの病気をテーマにした記事を書くのかというと、過去に私自身がこのパニック障害という病気を発症し日常生活を送る事にも支障をきたす程の症状に見舞われた経験があり、その事について色々と吐き出したいという思いがあったからです。




現在では私の症状は完治に近い状態にありますが、ここまで病状が回復するまでには発症から約5~6年もの月日を必要としました。

その間、本当に辛い時期や割と症状が抑えられている時期など私の状態にも多少の波がありましたが、何度もこの身に苦しい思いをした事で病気についての知識や対処法等の心構えが分かるようになり病気を乗り越える事が出来ました。

まあ乗り越えたというよりは気づいたら症状が全く出なくなっていたという感じですが。




今回の記事は私がこの病気を患っていた際の体験を綴り、当時の辛かった事や抱いた様々な想いを文字に起こします。

症状が完治した今でも当時の事を思い出すのは正直結構怖いです。

現在、過去の私と同じようにこの病気で辛い思いをしている方々が日本には大勢いらっしゃると思いますが、本記事がそんな方達とって、ほんの少しでも病状の改善助けや参考になる事になれば幸いです。

目次

パニック障害について初めに知るべき事

辛そうな女性

闘病中の方々にとにかく知ってほしい事は「パニック障害は必ず治る」という事。
パニック障害から来る動機などが直接的な原因となって「命を落とす事は無い」という事です。

何度でも言います。
パニック障害は必ず治ります。

私が発症をした頃にはあまり聞いた事の無い世間的には比較的珍しい病気だった気がしますが、パニック障害という病名は近年では有名になったと言いうか割とその名を聞くようになりましたね。

最近でいえば芸能人の方でもパニック障害を発症した経験を公表しており、その事を耳にする機会も少なくありません。

その一部がコチラ。

・堂本剛
・星野源
・長嶋一茂
・円広志
・中川剛
・IKKO

錚々たる面々ですね。



現在この病気に苦しんでいる方には「自分はもう一生この苦しみから救われる事はないのかもしれない…。」という暗い思考に捕らわれているかもしれませんが、そんな事はありません。

その証拠に上に挙げた芸能人の方も今では毎日元気にテレビに出演され皆さんいい顔をされています。

あと私も現在では非常に元気です。こうやってブログを書いてます(`・ω・´)シャキーン

これもパニック障害は間違いなく治るという事の何よりの証拠です。

私がパニック障害を発症した経緯について

頭を抱える女性

では私がパニック障害を発症した経緯についてお話をさせていただきます。

私は今から約15年ほど前に人間関係での影響により強いストレス状態となり、それが原因で重度の不眠症となりました。

毎日体は日常の疲れでヘトヘトの状態なのですが、いざ眠ろうと思っても不安やストレスの影響で全然寝付く事が出来ず慢性的な睡眠不足の状態となっていました。

大体毎日夜の11時頃には寝床に入っていたのですが実際に眠りにつけたのは朝の5時過ぎという日が長く続きました。




その影響で更に体調は悪化し結果的に精神面に異常をきたす事となりました。

日中も動悸が止まらなくなり動悸を止めよう、落ち着こうと考えれば考える程余計に不安になり動悸が激しくなる。

「自分はどうしてしまったのだろう?」、「何故こんなに苦しいのか」、「何故動悸が治まらないのか」、「もしかしてこのまま死んでしまうのではないだろうか…。」などと不安が不安を呼び、思考が負のスパイラルに陥ってしまう事で強い恐怖を感じました。

恐怖によって体に寒気が走り、過呼吸による影響で頭はクラクラし、視界がブラックアウトしそうになりました。



こういった原因不明の発作が突発的に何度も起こってしまう事がパニック障害の怖さであり、治療法についても体の外傷と違い傷を治療すれば良いだけという訳にもいかない点が非常に厄介なんですよね。

私がパニック障害を発症した当時は、この病気に対する誰に対しても効果覿面で決定的な治療法というものは存在していませんでした。

恐らく今でもそんな都合の良い治療法というものは存在していないと思います。

本人の内面や生活が問題の大半ですからね。あとは人間性や性格も深く関係します。
人に対して気を遣いやすい人はこういう病気を抱えがちなんだとか。損ですよね(´・ω・`)

パニック発作が起こりやすい場所や状況について

お医者さん

パニック障害は一種の自己暗示的な病気でもあるので時間をかけて病気を理解し病状に「慣れていく」という過程が必要です。

また人によってそれぞれ違った場面で突然襲ってくる強い不安が原因となる病気でもあるので、敢えてその状態を何度も経験し打ち勝ち、乗り越える事で自信となり社会生活を取り戻す事が出来るようにもなります。

上述でパニック障害の発作が起こる場面は人それぞれと述べましたが、ある程度多くの人に共通して発作が起こりやすい場所や状況があります。

その中でも特に多くの人が発作を起こしやすいのは下記のような場面になります。

・電車やバスなどの交通機関に乗っている時
・映画館などの公演中にホールの外に出づらい密室にいる時
・身近な人と離れて一人で居る状況



これらに共通する点として「もしも今発作が起こっても逃げ場や拠り所がない」という状況です。

この様な状況の場面では不安が増大し結果として発作が起こりやすくなるので注意が必要です。
「不安になる状況に対しての不安」というものが繰り返す発作の正体なのです。

またこれは私だけかもしれませんが、上記の状態+人の多い場所ではより不安が増大しやすくなりました。

パニック障害になる様な性格なので周りの目も気になるんです(´・ω・`; )

パニック障害を乗り越えよう!

自然の中の女性

自宅よりも外出中の方が圧倒的に症状が出やすいのもこの病気の特徴ですね。

家ならば家族もいますし最悪動けなくなっても横になれますので「安心感」があるんです。

この「安心感」という感覚は、一見良い感覚の様にも感じられますが必ずしもそうとは限りません。
まあ悪い物ではありませんが。

そもそも、心身が健康な時であれば「安心感」などという感覚を感じる事はありません。

不安に感じている状況以外では常にあって当然の感覚であり、ある意味では空気の様な「何も無い」、「何も感じ無い」という感じとでも言いますか。




でもその「何も無い」、「何も感じ無い」という状況こそが私たちの本来の状態であり最も大切なバランスでもあると思います。

風邪とかでも引いている時はとても辛いですが、そうでない時には何も感じませんよね。

いつも通りの状態で何も感じない状態だから健康なのであり、良い意味で安心感などもありません。
上手く言えないなぁ(´・ω・`)

まあそれでも、最初の内は身近な方に連れ添ってもらい「安心感」を得ながら少しずつでも良いので行動範囲や時間を伸ばしていく事が病状を回復する為には大切になります。

「病状」に慣れ、「安心感」にすら慣れる、忘れる、感じない事が出来れば完治まで目前です。



ただ以前の状態に戻るだけで良いのです。
まあそれが一番大変なのですが。

月日が経ち病気を乗り越え快復し日常を取り戻した際には、自身の状態が「プラスマイナスゼロ」の振り出しに戻ると思うかもしれませんがそんな事はありません。

勿論良い意味で。

何度も辛い思いを経験し耐え抜いた精神には強い自信が残ります。
怪しい宗教家みたいな事を言っている様に感じるかもしれませんが事実です(`・ω・´)

それ程までに大変な病気であり、困難に打ち勝ったのですから当然です。

少なくとも生きていて精神的にも肉体的にもパニック障害よりも辛いことはそう何度も経験出来ないと思います。

その病気に対し決して負けなかった、自身を取り戻したという事に関しては誇って良い事だと私は思っています。

「パニック障害を克服した体験談」のまとめ

頭を抱える人のシルエット

今回はパニック障害についての記事という非常に稀な内容となりました。

本記事は私自身の過去の地獄の様な日々から快方に至るまでの経験を基に書きましたが、現在この病気で苦しんでいるという方や、そういった方の身近な人に読んでいただき、少しでもこの病気への理解や快復に至るまでの参考になる事が出来れば幸いです。

最後になりましたが私がパニック障害を発症した際に、インターネットを利用して藁をもすがる思いで解決方法や薬について検索をしていた際にとあるサイトに行きつきました。




そこでは一枚数万円?(値段は詳しく覚えていませんが)にもなるヒーリングミュージックを販売しており、「これを聞けばパニック障害は治る」、だとか「今まで試されたお客様の中で効果が無かったと言う人はいない」等という謳い文句で心身が弱って正常な判断が出来なくなっている人をターゲットとした胡散臭い商売をしていました。

まあ普通に詐欺ですよね。最低です。

それでも実際にこの病気を患っている時であれば心が揺らぐんですよね。
たった数万円でこの辛い状況が治るかもしれないのであれば惜しくはない…。




なんて考えてしまう事もありましたが、どう考えてもそんな簡単な病気である筈無いことは冷静な判断力を失っている当時の自分でも分かりました。

そんな事で治るのであれば誰も苦労はしませんし辛くもありません。
あり得ないんです。

この記事を最後まで読まれた方であれば大丈夫だとは思いますが、この様なくだらない文言には決して騙されないでください。

病気を治すのはあなた自身です。

パニック障害についての記事はここで本当に最後にします。
それでは。お大事に。

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